こんにちは、ペンスールです!
一応、簡単に自己紹介をしつつ…
今回の本題に入っていこうと思います。
まずはおさらい
前回もお話しさせていただきましたが、
(↓ ↓ ↓ 前回の内容は下記より ↓ ↓ ↓ )
漫画制作の手順は大きく分けると4つのステップがあります。
①プロット➡②ネーム➡③下書き➡④ペン入れ(清書)
この4ステップでしたね。
では今回は②ネーム、③下書き 、そして④ペン入れについてお話しさせていただきます。
ネームとは?
前回の①プロットに続いて、今回は②ネームについて。
ネームとは…
週刊連載は19ページ前後、
月刊連載なら32ページ前後に
漫画の内容を収める作業になります。
基本的にこのページ内に“起承転結”を作り込んでいく、という事ですね。
では今回もワンピースの第1話で考えてみましょう。笑
漫画の第1話でもっとも必要なこと、それは…
◤主人公に感情移入してもらうこと◢
です。
ワンピースで言えば、ルフィ(主人公)が
【海賊王になるための旅に出る】
という、この突拍子もない目的に共感してもらわなければいけないということ。
そしてワンピースでは、この“共感”を読者から得るために、
【“シャンクス”というキャラクターを通して
海賊のカッコよさを描くことで、
“ルフィ”が海賊に憧れを抱くことの必然性】
として提示しています。
あとはコレらの要素を当て嵌めていくだけなんですが…
ここで重要になってくるのが“逆算思考”です。
なぜ逆算する必要があるのか?
それは『結』はもう決まっているからです。
◆結:ルフィが海賊王になるための旅に出る
…ですよね?
これ以外はあり得ません。
では『転』はどうなるのか…
◆転:シャンクスのカッコよさを描き、ルフィが海賊に強い憧れを抱くようになる
ここまでくれば、後は『承』でそこまでの道筋を描けばいいだけです。
したがって…
◆承:ルフィが山賊に絡まれ、シャンクスがカッコ良く戦うシーンに誘導する
そしてページ数に限りがある漫画では、いかに手っ取り早く読者をその作品の世界に引き込むかがカギとなります。
つまり、『起』にはこの要素を入れる必要があります。
名作ワンピースも例に漏れず、ココが抜群に上手いんです。
ワンピースの世界において重要な“海賊”という概念を読者と共有するために…
◆起:海賊王『ゴール・D・ロジャー』という存在を出すことで、読者にその世界を一瞬で理解させる。
これでワンピースの第1話は完成です。
最後にもう一度まとめて見てみましょう。
◆起:海賊王『ゴール・D・ロジャー』という存在を出すことで、
読者にその世界を一瞬で理解させる。
◆承:ルフィが山賊に絡まれ、シャンクスがカッコ良く戦うシーンに誘導する 。
◆転:シャンクスのカッコよさを描き、ルフィが海賊に強い憧れを抱くようになる 。
◆結:ルフィが海賊王になるための旅に出る。
どうですか?
かなりシンプルではありますが、ルフィが旅立つ理由に我々読者が共感するに足る要素が全て揃えられています。
さすがの一言ですね。
コンテンツビジネスでも逆算思考は需要
コンテンツビジネスも同様に考えて良いと思います。
『結』は…
【ベネフィットを得るために最終的にすべきこと】
こんな風に設定し、残りの起・承・転を埋めていってみましょう。
『結』のために『転』をどうするか…
『転』のために『承』をどうするか…
思考を廻らせてみてください。
こう考えると“最低4コンテンツ”あれば商品は作れるということになりますね。
文字媒体なら4見出し、
音声/動画媒体なら
4本コンテンツを作ることができれば商品は完成してしまう。
…どうでしょう?
4つくらいなら、コンテンツを作れる気がしてきませんか?
もちろん、全ての“商品”、“漫画”が起承転結に当てはめて作られている訳ではありません。
しかし、初心者の内はこうやって分かりやすく分割して考えてしまいましょう。
ネームまで終われば山場は超えた!
さてここからは…
①プロット➡②ネーム➡③下書き➡④ペン入れ(清書)
こちらの③と④を見ていこうと思います。
漫画の漫画たる所以、“絵”を描くステップに入っていきます。
しかしここまで来ることができれば、漫画制作の山場は超えてしまっているとも言えます。
実は漫画において、もっとも重要とされるのは②のネームの作業なんです。
なぜかというと、②まで終わってしまえば後は“絵”を描いていくだけだから。
絵をいかに“綺麗に”“見やすく”
そして、いかに“視覚的に内容が伝わるか”
ここからは、やるべきことがより明確になっているのが分かりますよね?
では、まずは
③下書きから見ていきましょう。
下書き
漫画の場合は文字通り、絵の下書きをしていく作業です。
ネームで決めた起承転結に沿って、キャラクターを配置、視覚化していきます。
読者を飽きさせないように構図に気を遣ったり、
“視線誘導”というテクニックを使ったりと専門的なことは色々ありますが、
今回はその辺は割愛します。
ではコンテンツにおいては何を行えばいいのか?
それは“言語化”です。
②ネームまで完成しているということは、すでに構成はできているわけなので、あとはそれをしっかりと購入者に伝えてあげましょう。
そのために、
「どういう文脈にするのか?」
「どういう言い回しの方が良いのか?」
考えながら“起承転結”のストーリーを繋げていく。
商品内のコンテンツに“ライティング”のテクニックなんて、ほとんど必要ありません。
だってもう商品は買ってくれているわけですから。
大切なのは…
◤丁寧に説明してあげる◢
ことです。
ここの適当さは必ず購入者に伝わります。
絶対に手を抜かないように。
ペン入れ
④ペン入れは専門的な話はここでは避けますが、“清書”とあるように下書きの絵を綺麗にしていくステップと考えてください。
コンテンツビジネスにおいては、この④は正直そこまでやることはないのかな、と思っています。
文字媒体であれば
『誤字脱字のチェック』
『です/ます等、文体の統一』
これくらいでしょうか。
また、音声/動画であれば
『台本の作成』
です。
音声/動画コンテンツをフリートークで作成している方もいますが、
話しのプロでもないのに無謀すぎます!
自分では良いと思われているのかもしれませんが、聴いてるこちらとしては…
「内容が全く頭に入ってこない…」
というコンテンツも多々見受けられます。
商品は購入者の望むベネフィットを達成させることが目的なので、自分本位なコンテンツを作ることって1つもメリットがないんですよね。
まぁ面倒な台本作りをしなくていいメリットはありますが。笑
さて2回にわたり“漫画家視点”で『商品作成』について語ってきましたが いかがでしたでしょうか?
コンテンツビジネスを漫画家視点からここまで掘り下げている人もいないと思うので、商品を作る際の何かのキッカケになれたら嬉しいです。
できる限り簡略に、文字だけで解説できることは全てアウトプットしてきましたが、まだまだお伝えしたいことが山ほどあります。
こんな考えを元にSNSマネタイズのノウハウをまとめた教材を…
それでは今日はこの辺で。
またお会いしましょう👋